配偶者や恋人と性行為をすることは、多くの人にとっては当たり前の日常かもしれません。
しかし「結婚しているから」「恋人同士だから」という理由だけで、性行為が当然のものとなるわけではないことを知っていますか?
この記事では、夫や彼氏から性行為を強要された場合の対処法や、性的同意の重要性について解説します。
もくじ
結婚している・付き合っている=「いつでもセックスOK」ではない
結婚している、または付き合っているからといって、性行為が常にOKとは限りません。
どんな関係であっても、性行為にはお互いの明確な同意が必要です。
「夫婦なのだから」「恋人同士なのだから」という考え方は、同意のない性行為を正当化してしまうリスクがある、危険な誤解です。
場合によっては、同意のない性行為で性犯罪に問われることもあります。
また、2023年7月の法改正により、夫婦間であっても不同意性交罪が成立するようになりました。
互いの心と体を大切にするために、性行為において「同意」が必要不可欠であることを忘れないようにしましょう。
夫や彼氏から性行為を無理やり強要されたら?
夫や彼氏から性行為を強要されても、無理に応じる必要はありません。
自分の意思を大切にするためのポイントを紹介します。
「嫌だ」ということをはっきり伝える
まず、嫌だと感じた場合は拒否の意思を明確に伝えることが重要です。
相手が勘違いやすれ違いによって行動しているなら、話し合いを通じて解決できることも少なくありません。
その際、冷静な態度で「今はそういう気分ではない」「疲れている」といった具体的な理由を伝えると、相手にも理解してもらいやすくなるでしょう。
相談窓口やカウンセリングを利用する
もし拒否の意思を伝えたにもかかわらず強要が続く場合、一人で抱え込まず専門機関に相談することが大切です。
たとえば内閣府は、配偶者暴力相談支援センター(#8008)など、被害者を支援する窓口を設けています。
また、カウンセリングを受けることで、心の負担を軽減し、解決の方法を探るのに役立つこともあります。
自分の安全を最優先にする
もしも危険を感じる場合は、物理的に距離を取り、安全を確保することが最優先です。
自室に鍵をかけたり、信頼できる知人の家に避難したりすることで、心身の安全を確保しましょう。
また、必要であれば警察に連絡することも選択肢の一つです。
安全のための行動は決して「大げさ」ではありません。
夫婦やカップルの性的同意で男性側が意識すべきこと

男性側は、体格差や生物学的な違いから、知らず知らずのうちに女性に圧力をかけてしまうケースがあります。
そのため、たとえ「きっとOKだろう」と思っても、必ず確認を取るようにしましょう。
また、相手が「やめて」と言いやすい雰囲気を普段から作るためには、日々の信頼関係を大切にするのがポイントです。
一方で、男性側も無理をして性行為に応じる必要はありません。
「男性だから断れない」「応えるのが当然」といったプレッシャーを感じる必要はなく、性行為を拒否する権利があることを忘れないでください。
夫婦・カップルだからこそ性行為の同意を大切に
「言わなくても分かり合える」という考えはロマンチックですが、ときにパートナーを危険にさらしてしまうものです。
大切な関係性だからこそ、性行為においては相手の気持ちを確認し、同意を尊重することが重要です。
性的同意は、愛情と尊敬があってこそ成立するもの。
「同意」を軽視することで、相手の心に深い傷を残す可能性があることを忘れないでくださいね。
大切な人と「性的同意」について見直すために
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性行為に同意するかどうかは、自分の気持ちが何よりも大切。
そして、性的同意を常に確認し合うことが、パートナーとの関係をより良いものにする鍵となるでしょう。